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日 付 更新履歴・お知らせ・独り言・ぶつぶつ…のようなもの
18/01/13 ●大櫛克之氏の訃報が届いた。対中国のスペシャリストであった。1980年代半ばに上海への中国語短期留学団を編成したことを手始めに、以降コンサル会社、十元均一店、縫製工場、段ボール工場、カレー店、ブティックなどさまざまなビジネスを中国で展開。一方で四六判9ポ2段組、総2000頁(全5巻)にも及ぶ『三国志』(素人社、1990年)を上梓。2007年には小舎より東周列国志の現代語訳『執念』を刊行。春秋時代に生きた武人・伍子胥の「執念」を追う物語である。「大櫛さんの中国古代史に対する《執念》も半端やないですね」と軽口をたたいたらニヤリとされたことを思い出す。その後も古代中国を舞台にした歴史小説『奪還』(文芸社、2008年)、『牡(おとこ)』(文芸社、2012年)を出版された。享年74歳。ご冥福をお祈りいたします。

18/01/07

月の満ち欠け
「大魔王のお笑い神話(1月号)」をアップしました。
●昨日は大阪編集教室で担当している講義の最終コマだった。100分を3本。5時間超をほぼ立ちっぱなしだったせいか今朝起きてから腰にすこし痛みがある。以前はこんなことはなかったのに。何かにつけ身体の劣化に気づかされるのは、とほほであります。教室は春から大幅なカリキュラムの改編が予定されており、ほぼ15年あまりかかわってきた教室とはここでお別れということに。「花ひらけば風雨多し、人生別離足る」であります。10年、15年と長いスパンで恒例化していたものが一区切りとなるのはやはり寂しいものですね。
●お正月に昨年直木賞を受賞した『月の満ち欠け』(佐藤正午著・岩波書店)を読んだ。「生まれ変わり」「前世を記憶する人」がモチーフ。ストーリー展開が巧みでじつに面白かった。ところで、この「前世の記憶」は本来的には誰もがもっているもので、母体が陣痛(難産)時に分泌する、ある種のホルモンがクリーナーの役目を果たし、胎児の記憶を消去する──、そんな説を以前耳にしたことがある。そのホルモンの分泌が少なければ、胎児の持つ前世の記憶の消去が不完全となり、記憶の一部が残されたままになる。だから多産系の南アジアなどでは、安産タイプが多いゆえ、その種のホルモンの影響をほとんど受けずに生まれてきた、つまり「生まれ変わり」と称される子どもが多い(実際、学術的な研究として対象となっている地域はインドなどを中心にしたアジアが圧倒的)というわけ。ほんとうかな?

18/01/01 ●あけましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。本年もご愛顧のほどどうぞよろしくお願いいたします。
「スリランカ点描」(写真・文:廣津秋義)の第5回をアップしました。

17/12/09 「大魔王のお笑い神話(12月号)」をアップしました。
「スリランカ点描」(写真・文:廣津秋義)の第4回をアップしました。

17/12/03 近著探訪第45回『イスラーム思想を読みとく』(松山洋平著)をアップしました。

17/11/12 「スリランカ点描」(写真・文:廣津秋義)の第3回をアップしました。
●一昨日開催の「スリランカ料理の会」に参加されていた日下ご夫妻よりのご案内。くさか基金ホームページ上でスリランカの民話10話を日本語・シンハラ語の二言語で掲載中です。

17/11/05

アジアから来る花嫁たち
「大魔王のお笑い神話(11月号)」をアップしました。
大阪自由大学通信11月号をアップしました。
●朝日新聞で萩一晶記者による「フィリピン花嫁をたどって」という連載記事が掲載された(10月19日〜11月2日夕刊)。1987年9月「嫁不足」に悩む徳島県東祖谷村がフィリピンから6人の花嫁を迎え入れた。行政主導で国際結婚を斡旋したその手法が日比両国でさまざまな論争を招いたのだったが、このたびの記事は、あれから30年の時を経た花嫁の「今」をレポートしたもの。6人のうち今も祖谷に住むのは2人。結婚当時、「人買い」であるとか、主導した村長は女衒呼ばわりされたり…、様々な批判もあったが、農村社会の閉鎖性を打破する「可能性」に期待する論調もあった。「実ったものもあれば、期待がはずれたものも少なくなかった」という連載最終回にしるされた記者の述懐。ちょうど30年前「フィリピン→祖谷 国際結婚の周辺」というタイトルで、同じく萩記者が花嫁を迎えた直後の様子を9回連載でレポートしている。ふたつの記事を読み比べながら、30年という圧倒的な時間量が、当事者不在のところで当時繰り広げられていた侃々諤々のリクツを洗い流してしまったように感じたのだった。

17/10/29 旧著探訪第32回『バルバリア海賊盛衰記』をアップしました。
●先月、健康診断の結果が出た。7月以来の早朝ウオーキングと青汁摂取で、LDLコレステロール値を要治療の200mgから一気に160mgにまで
落とすことができた。これだと、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会による新基準では正常値内の数字である。さすがである。わが身体もまだまだコントロールが効かせられるわいと自画自賛していたのだが、数日前、攻撃的なスズメバチに追いかけられ、後ろ向きに走り出そうとした途端、脚がもつれ、あっけなくバランスを崩し、後頭部をアスファルトの地面にしたたかに打ちつけた。しばし起き上がれないほどに激しく。脳神経外科でのCTの結果は、ヒビも内出血も見られずというものだったが、なんとも気分がすぐれない。頭がぼーっとしている。すっきりしない。ハチ一匹でなんたる惨状。後ろ向きにステップがふめないほどにわが身は意のままにならなくなってしまっていたのか。すっかり意気消沈している。

17/10/19 「大魔王のお笑い神話(10月号)」をアップしました。

17/10/12 「スリランカ点描」(写真・文:廣津秋義)の第2回をアップしました。
●「スリランカ料理を楽しむ会 in 大阪」が開催されます。
・日 時:11月10日(金)19時から
・ところ:「スリランカダイニング・アマヤ阿波座店」
     大阪市西区立売堀4-7-15(地下鉄阿波座駅4番出口から徒歩2分)
・これまで「シーギリヤ」という店名でしたが、10月1日よりオーナーが代わり、店名が変わっています。どなたでも参加できます。直接お越しください。予算2000〜3000円。

17/09/24 ●スリランカ在住の写真家・廣津秋義氏による「スリランカ点描」(12回シリーズ)の第1回をアップしました。
●遅ればせながら、広島カープ、優勝おめでとう! 優勝決定戦を家でTV観戦するか、球場近くまで出かけていくか、悩みました。とりあえず優勝が決まりそうな時刻を見計らって甲子園へ行くことに。球場外でその瞬間の歓喜の渦を体感してきました。

17/09/18 近著探訪第44回『十二世紀ルネサンス』(伊東俊太郎著)をアップしました。

17/09/08
「大魔王のお笑い神話(9月号)」をアップしました。
『花ぎれ80号』が届いた。大阪編集教室40周年記念特集。表紙の写真はかつて教室があった市立労働会館(アピオ大阪)の最寄り駅・JR森ノ宮駅。ああ懐かしい。夜景になっているところがいい。当時、編集コースの授業は平日の夜だったので既視感たっぷりで懐かしい(じつはよくみると駅舎はきれいになっているようなんだけど)。内容は、教室の創設者、故松岡昭宏氏の、大阪文学学校設立(1954年)から教室代表を退任する(2002年)までの足跡をたどるもの。ほか、卒業生の座談会や、講師陣からの寄稿も。これまでの『花ぎれ』とはちょっと違った趣向に仕上がっています。表紙記載の手書き文字は生前の松岡氏の、独特の筆跡(これまた懐かしい)を書簡などから抜き出して組み合わせて再現したものです。凝ってます。稲田編集長(79期生)の渾身の一冊ですね。教室を知っている人も知らない人もこの機会にぜひ手に取っていただきたく思うのです(お問い合わせは、大阪編集教室まで)。

17/08/16 旧著探訪第31回『本屋風情』をアップしました。
●このお盆休みを利用して一泊二日で東京に行ってきた。取り立てての目的があるわけでもなく、とりあえずは、かつての会社勤め時代の飲み仲間と久闊を叙すことがひとつ。ほぼ30年ぶりに安居酒屋に集合したメンバーであるが、外も明るい昼下がりから延々と深更まで飲み続けて、案の定、翌日には何を話していたのかほとんどの記憶を失っていたのは、30年前と同じ。過去の自分を再現できたこの身をを賞賛すべきか、年相応のふるまいになっていないこの身を嫌悪すべきか。といってどちらが正しいかなんてことは、翌日の二日酔いの度合いに委ねられる。ということで、とりあえず今回の場合、再現できた自分を誇りに思ったのです。
●翌日、代々木上原の東京ジャーミーへ。ロシア革命のあと、亡命してきたタタール人によって1938年に建てられたモスクである。トルコ共和国の所属だそうで、礼拝堂の装飾の美しさはアジア1との評判である。土・日は午後2時半から見学ツアーが用意されている。参加費無料・予約不要で、希望者はその時刻に1階ロビーに集合すべしとのホームページ上のざっくりした告知をたよりに行ってきた。10人ほど来てるのかなとの予想に反し、80人近くの日本人でごった返していた。さすが東京というべきか、イスラームへの関心の高さにちょっと驚いた。

17/08/05 「大魔王のお笑い神話(8月号)」をアップしました。

17/07/08

賀川豊彦
と協同組合運動
「大魔王のお笑い神話(7月号)」をアップしました。
『賀川豊彦と協同組合運動』(ヘレン・F・トッピング著/石田園江訳)というブックレットを刊行しました。流通はしません。私家版(頒価500円)です。興味のある方はご一報ください。
●今年もぶじ7月の第1週目が終わった。2013年、14年と2年連続して7月初旬に肛門周囲膿瘍という病で七転八倒した。以来、7月はお尻の激痛とともにやってくる、という恐怖心で私の初夏は始まる。この病は十中八九、痔瘻に進行するといわれているのだけれど、私の場合幸いなことにその轍を踏まずにいる。2度目の発症後、自然とたばこがほしくなくなり、そのまま禁煙状態が続いている。20歳から35年ほど吸い続けてきたたばこであったが、禁煙外来のお世話になることもなく、禁煙宣言することもなく、大げさな覚悟もないまま止められた、というか、吸わなくなってしまった。自分に限って禁煙なんてすることはないだろうと確信していたのに。なんとあっさりと転んでしまったことか! ともあれ禁煙もすでに3年。それがよかったのか。よくわからない。お尻の調子はいい。ただ食欲が激しく増進した結果、コレステロールが異常値になってしまった。お腹周りもぽよよ〜んとなってしまった。というわけで、昨日からずいぶんとごぶさたになっていた早朝ウオーキングを再開した。秋の健康診断に向けてがんばってみよう。

17/06/10 大阪自由大学通信6月号をアップしました。
●「in
徳島」版に続き、今年も「スリランカ料理を楽しむ会 in 大阪」が開催されます。
 ・日 時:11月10日(金)19時から
 ・ところ:「シーギリヤ」大阪市西区立売堀4-7-15(地下鉄阿波座駅4番出口から徒歩2分)
 どなたでも参加できます。近くなりましたらあらためてご案内します。

17/06/04
「大魔王のお笑い神話(6月号)」をアップしました。
●イラン映画「人生タクシー」(ジャファル・パナヒ監督・2015年)を観た。イラン政府から「反体制的」との理由で20年間の「監督禁止令」を受けているパナヒ監督が撮った、映画のような映画でない、ドキュメンタリー作品。監督自身がタクシー運転手となってテヘラン市内を流しながら乗り降りする客を車内カメラが記録する。リアリズムがもつ切実さと滑稽感がないまぜになって、これといった演出はないはずなのに、さまざまな人間模様が浮かび上がってきて、ああこれが人生かもしれないなあ、とこちらの気持ちが優しくなってくる。「反体制」を声高に叫ぶのではなく、静かなユーモアで社会を切り取る。この監督の「オフサイド・ガールズ」(2006年)という、サッカー観戦を禁止された女の子たちが男装してサッカー場に乗り込んでいく作品も、女性差別なんてことを大上段に振りかざすのではなく、ほんわかとさせるユーモアがスマートだった。

17/05/28 旧著探訪第30回『海のラクダ 木造帆船ダウ同乗記』をアップしました。
大阪編集教室の受講生で発行している雑誌『花ぎれ』(
9月発行予定)は、教室40周年(1977年創立)を記念して創設者の故・松岡昭宏氏を特集するとの連絡を受けた。編集担当者がその松岡氏にかかわりのあった講師陣や事務局方を取材している。松岡氏の退任(2002年)のあとを10年間受け持った関係で私も昨日取材を受けた。ところがいざ松岡氏の思い出となるような話をさがしたのだけれど、これが実はほとんどない。あらためて振り返ると、親密に時間をかけて話をしたことがほとんどなかったことに気づく。松岡氏から私への教室の引き継ぎも3時間ほどで「ほな、これで」と帰ってしまわれたことを記憶している。さらには松岡氏自身、韜晦の人でもあった。教室の登記の変更手続きのときに、はじめて「松岡昭宏」がペンネームであったことを知ったぐらいだ。取材では断片的なエピソードしか提供できなかったが、結局、最大のテーマ「どういう思いでこの教室を立ち上げたか」は永遠の謎で終わってしまうかもしれない。それは教室以前の、1954年たったひとりで立ち上げた大阪文学学校を、20年後の1974年、なぜ去っていったのかが解明されない限り、教室へと続く足取りはたどれないからだ。この辺のことは、一昨年の10月にもこの欄で記した。ともあれ、多くの証言から浮き彫りにされる松岡昭宏像を楽しみにしているが、松岡さん自身、こういう特集は心底嫌がっているだろうなあと、すこし気の毒にも思えるのだ。

17/05/15 「大魔王のお笑い神話(5月号)」をアップしました。
●昨日は徳島へ。第4回「スリランカ料理の会 in 徳島」は7名が集まった。今回もっとも遠方からの参加は埼玉在住のSご夫妻。全国の百名城を回っておられる。徳島城訪問をこの日にセッティングされたとか。開発援助を担うコンサル会社のトップでスリランカ歴30年のスペシャリストだった。といって当会ではスリランカがらみの話ばかりというわけでもなく、スリランカのことはなにも知らないという方も来られる。決まったテーマがあるわけでもなく、なんでもあり。ちなみに昨日の話題は、エスペラントと混住社会、医療現場と看護師、徳島出身の人類学者鳥居龍蔵・きみ子夫妻のこと、原発と送電線、ODAから消えた「社会開発」という考え方、国際交流団体と公安、健康診断の功罪、外国人観光客の辺境志向などなど。私は知らないことばっかりで、かなり刺激を受けました。ともあれ、おしゃべりしながらスリランカカレーを食べて2時間ほどで解散。このへんのゆるさが何となく続いている要因だろう。

17/05/06

高田屋嘉兵衛
遭厄自記
大阪自由大学通信5月号をアップしました。
●「スリランカ料理の会 in 徳島」、まもなくの開催です。
 事前のお申込は不要です。自由にご参加ください。
・日 時 5月14日(日)12:00〜13:30
・ところ スリランカレストラン「マータラ」 徳島市住吉6-2-3 電話088-676-3511
・予 算 1000円程度
●5月3日、以前から訪れたいと思っていた、淡路島にある高田屋嘉兵衛の記念館へ行くことにした。ネットで資料を集めていると「高田屋嘉兵衛翁記念館閉館へ」という3月15日付け神戸新聞の記事に出合った。ありゃあ遅かったか…とがっかりしたがよく読むと、ウエルネスパーク五色という広大な公園内の一角に同じような記念館「高田屋顕彰館」(菜の花ホール)というのがあり、収蔵品はそこに統合された由。ここ10数年記念館の見学者の減少が続いていたと記事は伝えている。連休で公園内はかなりの行楽客で賑わっていたが、一本化されたにもかかわらず、こちらの顕彰館もひっそりと静まりかえり、入館者は私たち3人(ヨメさんと娘)だけであった。2000年にNHKで放映されたドラマ「菜の花の沖」のダイジェスト版を館内の大型スクリーンに上映してもらったのだが、観客が私たちだけというのはすこし寂しかった。顕彰館の売店で地元の有志(高田屋嘉兵衛顕彰会)によって出版された現代語訳『高田屋嘉兵衛遭厄自記(そうやくじき)』(値段は記載されていないが500円だった)を買い求めた。嘉兵衛が国後沖でロシア軍艦に捕らえられた時から解放されるまでの出来事について記録したもの。こういうのを買えたのは行った甲斐がありました。

17/04/16




●13日付け朝日夕刊に「皇太子さま、マレーシアへ出発」という見出しで、マラヤ大学において皇太子さまが元日本留学生らと懇談されるという記事が出ていた。今年は日・マ外交関係樹立60周年という節目にあたるらしい。記事には戦時中に南方特別留学生として広島に留学していたラザクさんの家族に会われるとも。「広島留学中に被爆、息子が面会へ」との見出し。「息子」と表記されている方はラザクさんの長男ズルキフリ氏(65歳)。ラザクさんの戦中・戦後の軌跡と、日本とマレーシアの関係、そして「廣島」から「広島」「ヒロシマ」への移ろいをたどった一冊、小舎刊『南方特別留学生ラザクの「戦後」』で、著者の宇高雄志氏が当時マレーシア科学大学の副学長であったズルキフリ氏にインタビューし、「父としてのラザク」を語ってもらっている──。というわけで、ここでお伝えしたかったのは、ぜひこの機会に本書を手にしていただきたい!ということであります。以上、宣伝でした。ところで、この「息子」という表記がすごく気になった。まったく正しいんだけれど、当該記事のような文脈において他人の息子を称する言葉としては「子息」ぐらいのほうが穏当ではないかと。
●過日、学生時代の友人Oくんが来阪するとのことで大阪在住のTくんと一緒に久闊を叙すことに。Oくんはサラリーマン人生のうち20年近くをインドの駐在員として送ってきた。久しぶりに「サイババ」やら「アガスティアの葉」などの話で盛り上がる。今ではサイババって誰?という時代になってしまったが、1990年代初めの頃、「神の化身」として一世を風靡したインドの聖者であった。彼の秘蹟を取り上げた青山圭秀著『理性のゆらぎ』(三五館・1993年)は当時ベストセラーとなり、科学だけでは解き明かされない神秘現象が話題になった。同著者の『アガスティアの葉』(三五館・1994年)も社会現象になった。アガスティアという聖人が地球上すべての個人の運命を予言してヤシの葉っぱに書き残しているというもの。自分の運命が記された1枚をOくんは現地で調べてきたらし
い。家族のこと、故郷のこと、仕事のことなどすべて「当たっていた」し、これまでの人生の流れも「その予言するところに間違いはなかった」と。「じつは、いつ死ぬかもわかっているのよね」とも。すかさずTくんが「10月は生きてる?」と正鵠を得た質問をした。今年の10月は、みんなが楽しみにしている同窓会なのだ。「うん、大丈夫」との返事に私たちは胸をなで下ろした。

17/04/08 大阪自由大学通信4月号をアップしました。
近著探訪第43回『浄土真宗とは何か』(小山聡子著)をアップしました。
●過日「イスラーム映画祭2」(元町映画館)に行ってきた。「私たちはどこに行くの?」(レバノン・2011年)はムスリムとクリスチャンが半分ずつ住む小さな村が舞台。男たちが事あるごとに争いを始める。女たちは平和な村の暮らしを実現しようと宗教を越えて結託し秘策を練る。すこしコミカルなタッチの映画。これは楽しめた。しかしそのあとに観た「敷物と掛布」(エジプト・2013年)はなんだかわからないうちに終わった。「アラブの春」のエジプト革命が背景の物語。台詞が極端に少ない。男が逃げる。走る。また走る。匿われる。また逃げる。走る。撃たれる。死ぬ。???? なんじゃあ、こりゃあ! 上映後のトークセッションで、甲南大学の中町信孝教授よる各シーンごとの絵解きがあったのでようやく腑に落とせたが。先生曰く、意図してわからないように作られれているとか。こういうのって、苦手だなあ。

17/03/20 「大魔王のお笑い神話(3月号)」をアップしました。
●『騎士団長殺し』は長かった。第一の読後感は「やっと終わった、ああしんど」というものだった。こんなに長くする必要があったのかなとも思えるほどに疲れました。でも、第2部最終ページを読み終えたら、もう一度、最後の力を振り絞って、第1部冒頭の「プロローグ」へ立ち帰ることがポイントだと思う。それが第3部への予感をもたせる内容であったことに気づかされる。そうなのだ。じゅうぶん長いにもかかわらず、じつは物語はまだ閉じられていない。時間を味方につけた「私」が、その必要とされた時間を経たあとに、語らなければならないことがある、そう受け取った。

17/03/04

『1984年』
早川文庫・1972年
●今日から村上春樹の新刊『騎士団長殺し』(新潮社)を読み始める。amazonで1月に予約していたものが先月24日(発行日前日)に届いていたのをすこし寝かしていた。ヤマト運輸さんにはそんなにきっちり届けてもらう必要もなかったのだけれど、システム上厳格に着荷日が指定されているもんだからやはりその通りに届くわけで、なんとも物流過多の大変なときに申し訳ない…、筋金入りのハルキストでもなく、それほど急いでもいないのに…、とすこし後ろめたさを感じております。実際、村上作品の熱心な読者ではなかった。『1Q84』まででは! それが『1Q84』ですっかりはまってしまったのであります。といってこれが初めて読んだ村上作品でもなくて、それまでもそこそこ読んできたし、初期の作品などは好きなほうだった。でも『ノルウェイの森』が出たあたりから一切手にすることがなくなっていた。ただたんにミリオンセラーというものに対してへそを曲げただけのことです。アホなことです。『1Q84』のミリオンセラー化の渦中では、それってジョージ・オーウェルの『1984』のこと?なんて、今思うとほんとに嫌みな、いけ好かないおっさんまるだしの悪臭をまわりにまき散らかしていた。恥ずかしい。それがブームからだいぶ遅れて、人目を忍んで読んだところ、一気にはまってしまったのだ。これまでの人生のなかで読んだ小説の中で一番面白かった!と断言できるほどに。というわけで今日から再び村上ワールドに入りつつあるのだけれど、世間ではトランプ大統領の誕生でG・オーウェルの『1984』がいまブームなんだとか。なんとまあ変な具合にいろいろと錯綜する世情であります。
大阪編集教室の受講生による自主編集雑誌『花ぎれ』77号が昨日教室より送られてきました。来る4月15日(土)に「第80期編集ライターコース」が開講します。興味のある方、ぜひのぞいてみてください。

17/02/26

宝島社・2011年
●ここ数カ月、休みともなれば終日おこたでぐだぐだしており、まったく不健康きわまりない日々を送っていた。昨日の土曜日はあまりにいいお天気だったし、たるみっぱなしのお腹まわりの窮屈さが忌々しく、このままにしておくと今に取り返しがきかないぞとの恐怖もあり、思い立って山歩きをした。神戸女子大キャンパスの北側にある登山口から六甲山系の西の端の栂尾山(つがおやま)、横尾山を経て東山までの須磨アルプスといわれる一帯。ここの登山口は約400段にもおよぶコンクリートの階段が設えられている。この階段で一気に100メートルほどの高さまで登るのだが、この出だしの階段でもうすでに青息吐息。ふくらはぎがこむら返りしそうであった。
●東京都民でもなく、なんの利害関係もないのだけれど、小池知事誕生以来、東京をめぐるニュースが俄然面白い。豊洲問題で石原元知事を証人喚問することが予定されているそうだが、このあたりの経緯は宝島社刊『黒い都知事石原慎太郎』という本の中で〈錬金術にまみれた「築地市場移転計画」の陰謀〉と題してくわしくレポートされている。刊行は2011年1月。たまたま古本で見つけた。なんだ、とっくの昔に活字化されていたのか。しかし、この本がきっかけとなって知事のスキャンダルが暴かれ、ニュースになるほどに盛り上がっただろうか。記憶にない。比較して今回の衆目の集めようはどうだろう。テレビメディアを最大限利用した、小池知事の劇場型演出で、あれよあれよという間に全国版の見せ物になった。やっぱりテレビの力というのはとてつもなくすごいなと思う。紙媒体の比じゃない。その意味でとりあえずはよかったと思ったのが、豊中市の国有地8億円ディスカウント払い下げのニュース。本来であれば新聞一面トップの扱いだと思うけれど、社会面でのこぢんまりした扱い。テレビにいたってはいつもの〈自主規制〉かとあきらめていたが、遅ればせながらぽつぽつ取り上げるようになった。テレビで報道されないと事実そのものがなかったことになる世の中。怖いね。

17/02/18 近著探訪第42回『イスラームから見た「世界史」』(T・アンサーリー著)をアップしました。

17/02/05 「大魔王のお笑い神話(2月号)」をアップしました。

17/01/28

「砂漠の女王」
ソニー・マガジンズ
「アラビアの女王 愛と宿命の日々」という映画を見た。「砂漠の女王」と呼ばれ、イラク建国の立役者とも伝えられる英国人女性ガートルート・ベルの伝記を映画化したもの。「アラビアのロレンス」ことT.E.ロレンスの陰の情報提供者であったともいわれる。第一次世界大戦の戦中・戦後に中東をフィールドワークした文化人類学者であり、考古学者であり、作家であり、旅行家であった。戦中は大英帝国の女性初の政務官を務め、戦後は東方書記官という要職に就いた。ニコール・キッドマンがベル役で主演。しかしながら作品そのものは、ロマンス譚というには単調で、はらはらどきどきの冒険譚にも諜報譚にもなりえず、中途半端で凡庸な印象。4時間近い長尺モノの大作「アラビアのロレンス」と比較してしまうからか、物足りなさを感じた。活字版『砂漠の女王 イラク建国の母ガートルート・ベルの生涯』(ジャネット・ウォラック著/内田優香訳/ソニー・マガジンズ/2006年)は600頁近くの大作。こちらは読み応え大いにあり。

17/01/11 「大魔王のお笑い神話(新年号)」をアップしました。

17/01/02 ●あけましておめでとうございます。本年も変わりませずご愛顧のほどお願いします。
●昨年に引き続き今年も高御位山山頂から初日の出を拝んできました。ざっと1000人ちかくの人出ではなかったでしょうか。登山道はかなり渋滞気味でしたが、30分ほどで頂上へ。お天気もよく鮮やかな初日の出でした。
●昨年大晦日にアニメ映画「この世界の片隅に」を見ました。じつはアニメ映画を見たのは、これが生まれて初めて。映画史上あれほどに話題になったジブリ作品も、恥ずかしながら一つも見たことがない。だけど、この作品だけは見ておこうと思った次第。しかし初心者ゆえ、アニメそのもののビジュアル性に気を取られっぱなしで、物語のテンポにすこし置いてきぼりを食ってしまった感じです。あれはどういう意味(こと)だったのだろう?という点がいくつかあり、原作を読んでからもう一度見るつもりです。
●今年も「スリランカ料理を楽しむ会 in 徳島」が開催されます。
 事前のお申込は不要です。自由にご参加ください。
・日 時 5月14日(日)12:00〜13:30
・ところ スリランカレストラン「マータラ」 徳島市住吉6-2-3 電話088-676-3511
・予 算 1000円程度
■■2001年版2002年版2003〜2004年版2005~2007年版2008〜2009年版2010〜2012年版
■■2013〜2014年版2015年版2016年版
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