■演題:パプアニューギニア「部族社会」が提示する21世紀の社会像■
第104回 日亜協会例会のご案内
 イラクやアフガニスタンなど混迷する世界情勢は、部族主義という生き方とアメリカ民主主義という社会原理の対立抗争でもある。アメリカの軍事力をもってしてもたたきつぶせないイラクやアフガニスタンの部族軍は、なぜに強いのか? 部族社会の典型であるニューギニア社会のありようを知ることで、世界の未来が見えてくる。
 講師は自ら『国際流民』と称するごとくアジアを中心に各国に長期滞在しその問題点を深く追求することを生涯の課題としている。(下記講師紹介をご参照ください)従ってこれまでの講師と違った視点からの国際分析がなされるのではないかと、期待できる。こぞってご参加ください。

<講師紹介>
島本護(筆名、庄野護)。1950年徳島県生まれ。1972年中央大学法学部を4年次に中退。タイ国に2年間遊学。帰国後、78年より沖縄の離島へのサトウキビ刈り援農隊に参加。80年より大阪で塾教師など。84年、NGOボランティアとしてバングラデシュに出かけ都市スラムで住民組織化を開始するが、5カ月で病気になり帰国。89年からJICA青年海外協力隊員としてスリランカ政府の都市スラム開発事業に参与。住民団体育成を担当。96年まで6年間勤務し、現在も続く日本のODAによる都市スラム開発事業の基礎作りを行う。帰国後97年から3年間、四国学院大学社会学部にて非常勤講師。2000年、日本福祉大学大学院修士課程入学。01年より03年まで2年間、JICA専門家としてパプアニューギニア政府、社会福祉開発省に所属して都市貧困対策の政策策定作業に従事。04年、ケニア・スワヒリ語学院(星野学校)に半年留学、スワヒリ語を学ぶ。
 1996年、論文「住民参加のスラム開発 スリランカのケーススタディ」が財団法人国際協力推進協会学術奨励論文1席に入選。主査、中根千枝東大名誉教授。97年、著作『スリランカ学の冒険』(南船北馬舎)で異文化理解の学術賞第13回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞を受賞。主査、渡部昇一上智大学教授。99年、『国際協力のフィールドワーク』(南船北馬舎)、04年『パプアニューギニア断章』(南船北馬舎)を出版。
●日時:平成17年3月17日(木)18:20−20:30(18時開場)
会場:大阪市立総合生涯学習センター 大阪駅前第二ビル6階 第二研修室
●会費:一般2000円(ビールを囲んで談話風発の2次会は別途1000円)
主催:21世紀日本アジア協会(日亜協会)
〒534-0021大阪市都島区都島本通り3-18-4-301
TEL 06-6923-0073 FAX 06-6927-7133
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