【第11回】
スリランカを撮る(写真家・廣津秋義)

スリランカ点描
▲絵画展でこの絵をみた。水彩画である。額装はしていない。 A4サイズの画用紙に描かれている。作者の名は知らない。キャンディ在住、30代後半の女性だという。絵心のある者なら誰でも参加できる同好会のメーバーのひとりである。この会が主催する展覧会で彼女の作品をみた。同好会なので会員相互の技量はまちまちである。その中でも、彼女の作品は群を抜いている。腕もさりながら、ひとをみる眼があったかい。天稟の人である。(撮影2018年1月28日)
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廣津秋義(ひろつあきよし)
写真家。1952年熊本県生まれ。同志社大学文学部卒業。大村次郷に師事。著書に『アジア民俗写真叢書8カルカッタ』(平河出版社・1992年)、『うたごえがきこえる街、カルカッタ』(草土文化・1997年)、『スリランカ古都の群像』(南船北馬舎・2010年)など。スリランカ、キャンディ在住。

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