【第1回】
スリランカを撮る(写真家・廣津秋義)

スリランカ点描(1)廣津秋義
▲キャンディ・ペラヘラの熱気が冷めやらぬ夜ふけのダラダ・マーリガーワの前。 祭りの参加者である踊り手の二人を撮っていると、たまたま出会った僧侶たちも 一緒に写りたいという。ミャンマーのお坊さんであった。折しもペラヘラで 仏歯の舎利容器を運ぶ大役を例年担ってきた象の「シンハラージャ」の 健康不安がとりざたされていた。そこで一頭の象がミャンマーからくることになった。 象といい、僧侶といい、ミャンマーが身近な国になった。
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廣津秋義(ひろつあきよし)
写真家。1952年熊本県生まれ。同志社大学文学部卒業。大村次郷に師事。著書に『アジア民俗写真叢書8カルカッタ』(平河出版社・1992年)、『うたごえがきこえる街、カルカッタ』(草土文化・1997年)、『スリランカ古都の群像』(南船北馬舎・2010年)など。スリランカ、キャンディ在住。

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