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夏にはきっとかぶっていないだろう。1月の終わりで寒い時期でもあった。そういう意味じゃ寒い時期に行ってあの帽子を見れてよかった。寒い時は帽子をかぶることで上着を一枚多く着るのと同じ役割をはたす。ファッションではなく本当に寒いからかぶっているんだろうなと一人で勝手に納得していた。 女性があの帽子をかぶっているのはあまり見かけない。古い映画を見ると洋画でも邦画でも出かけるときには帽子をかぶるシーンがけっこうあるよね?正装という程じゃないけど、玄関先で帽子と靴べらはセットになっている。ここでも出かける時には何気なくかぶっているのかもしれない。このフサフサの帽子はどこの地域でも共通して見かけたけど、国によって全く違うものもある。例えばウズベキスタンでは四角い箱型の帽子。高さはなく、四角い箱をちょこっと頭に乗せている感じ。キルギスタンではマジシャンがかぶっていそうな、高さ30cmはある黒と白でデザインされた帽子。女性でも都会ではロングコートにヒールのある靴で街を歩き地下鉄に乗ったりする。しかし少し田舎に行けば花柄の目がチカチカしそうな色使いのスカーフを巻いている。スカーフといっても厳しいイスラム圏の様に髪の毛もキッチリ隠し、視野が狭くなるほどスカーフで顔を隠すようなことはしていない。簡単に言うと何年か前に日本でも流行ったバブーシュカだと思っていい。三角巾みたいにして巻いている。トルクメニスタンでは女性がベルベットのVネック型ワンピースを着ている。Vネックのところに刺繍がされていて、ちょっとメルヘンチックで可愛い。頭にスカーフを巻き、ワンピースの上にはモヘアのカーディガンを羽織る。フワフワしたカーディガンはみんな着ている。バサールで山ほどみたけど中国からの輸入ものであろう。駅のホームではこの格好の女性達がたくさんいるので、本当に目がチカチカしてしまう。ウズベキスタンやカザフスタンの都会になるとファー付きの皮のロングコートをみなさん着ていた。ウエストのところが細いラインになっているので格好いい。この地域で思ったのが、みんなが同じものを着ていることだ。モヘアのカーディガンにしても、皮のコートにしても。 例えば若い人でも人と違った服装をしている人なんてみかけない。奇抜な服装や派手な人はいないのかな?あと10年くらいは古着がファッションになることはないだろうなと思った。お化粧もアイラインをバッチリといれている。女性らしい服装でとても綺麗にしてはいるんだけど、日本的な視点からいうとあか抜けていない。一番あか抜けていたのがカザフスタンの旅行代理店のスタッフで全員がパリを歩いていてもカッコイイよく見える今風の格好をしていた。そして以外にもあか抜けていなかったのが、カザフスタン航空の客室乗務員達だ。海外へしょっちゅう行っているのに何で???と思った。髪もセットされてなくシャツをダラリとあけている。そしてみんな大きい。街の子達のほうが綺麗にしている。昔、ソ連の女性は大人になると冷蔵庫のように大きくなると聞いたことがあった。街の人たちは背は高いけど思ったよりも細い。 しかし一番あか抜けていなかったのが私だろう。現地の人から見たらダサダサだったかもしれないのだ。きっと中国の田舎からきた人だと思われていたに違いない。だってそういう視線を感じるんだもん。その時のジーンズはパリの蚤の市で、帽子もフランスで、セーターはオランダの古着屋で、靴はドクターマーチン、コートはなぜかトルコで買った。かなりイケてると思っていたんだけどなぁ。しかし日本に帰って写真を現像したら、そこにはどう見ても田舎から出てきたような人が写っていたのだった。 |
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