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バンコクは垢抜けている。タイが垢抜けているのではなくあくまでバンコクの一部を指す。男の子で茶髪、長髪そしてピアスは珍しくない。古着を格好よく着ている人も多く、古着がファッションに取り入れられるというのは豊かで外国文化がかなり入っている証拠かもしれない。しかし私がいつも泊まる宿には朝から晩まで奴隷のように働かされている若者もいるし、田舎に行けば明日の食事にも困る家がたくさんある。 タイ東北部のイサーンという地域は農業が主の地域で貧しさからバンコクに出稼ぎに来ている人が多い。色が黒くて鼻がぺちゃっとしている人が多いらしく顔を見ただけで分かるという。彼らは差別とまでは言わないがどうやらバカにされた態度をとられたりするらしい。実際はどの程度なのか知らないが田舎者扱いをされるのは確かである。イサーン出身のタイ人とよく間違えられた日本人の友達もファーストフード店で一度、田舎者という目ですごい視線を送られたという。バンコクのフルーツ屋、タクシードライバー、店の下働き、そしてムエタイの選手などはタイの東北部イサーン地方出身の人が多いと言われている。タイになくてはならない職業ではないか! 第一、もち米とソムタムはイサーン料理なんだぞ! タイの楽しみはタイ料理。ごはんを食べに行くだけでも十分価値がある。一日5食くらいは食べれる。これだけ食べれば香辛料の効き目もなくダイエットにはならない。現地の食堂でごはんを食べても体調を崩さないかと不安な人も多いけど、崩したりもします。屋台のごはんに関しては旅行者だけでなく現地のタイ人もたまにお腹を壊すので、あなた一人が運悪くあたったわけではないので自分を責めないで安心してください。(いちおうエプロンや帽子の着用、ガスコンロの高さなど規定はある)。各国のレストランも充実していてレベルも高くお洒落な店で、しかも安く楽しめる。お菓子が欲しくなったらコンビニに行けばいい。ファーストフードも充実していて、物価から考えると高いけどタイの若者で賑わっていてケンタッキーではみんなフォークとナイフで食べている。 タイは食事や買い物だけじゃない。中心地にある日系デパートの隣にはお参りをする所があり、多くの人が参っている。そこを通る時にはバスの中からでも手を合わせる。茶髪にピアスのお兄さんが、先輩らしき人に手を合わせて挨拶をしているのを見て、日本でも軽く会釈したりするのと同じなのかもしれないなと思ったけど、なんか仏教国のよさというのをちょっと感じた。 でもタイの本当の魅力は何なのだろう? 食べ物や、便利さとか、物価の安さとか、お洒落とかそういうものじゃない。しかしその決定的な魅力というのはタイの若者達とは全く逆のところにあるんだろうなぁと思う。こんな事を考えていたらバンコクに住んでいる友達から手紙が届いた。 その手紙の切手は今までの国王の顔がプリントされた切手ではなく、日本でもあるレシートタイプのもので象の絵がプリントされていた。モノレールが走るくらいだから当たり前かもしれない。久しぶりにもらう「手紙」というものを読みながら、たまにもち米とソムタムを買ってきて家で食べたりしている友達の生活を羨ましく思った。そして手紙の最後に答えが載っていた。「……、家の開けっ放しのドアから、スコールでバナナの葉が大きく揺れているのが見える」と書いてある。きっとタイ人ですら気にもとめたことのないこのありふれた風景に、とてつもなくタイの魅力を感じたのだった。 |
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