【第13回】
中国との付き合い
 界中どこででも見かけるもの、コカコーラにマルボロ、そして中国人。
 チャイナタウンがあり中華レストランがあり食材店がある。それは日本から遠くなればなるほど貴重な存在。
 日本でほとんど中華のお店に行くことのない私でも旅行中は中華レストランや食材店にお世話になることがある。日本食に近いのがやっぱり中華料理だからだろう。イスタンブールの酸ラー湯、ハンガリーの焼そば、イギリスの出前一丁(種類がたくさんある)、どれも長期滞在していた街での思い出。キルギスタンで宿に併設されていた中華レストランではオーナー家族と映画や中国の歌謡祭のビデオを一緒に見て過ごした。日中友好を感じるほど親切にしてくれた。
 中華料理と言ってもピンからキリまで。ロサンゼルスの飲茶のお店に感激したこともあれば、セネガルでは落胆した。ダカールの中華料理屋でエビのラーメンを頼んだ。メニューはフランス語で書いてある。ただのラーメンもフランス語にすると何かお洒落。久しぶりのラーメンを楽しみにしていたら普通のラーメンに茹でたエビが3つのっているだけのものだった。よく見かける麺はインスタントの縮れ緬。あーあ。でもしかたない、ここは中国から遠い遠いところなんだからと諦めた。
 モロッコの裏通りでお茶の箱が山積みになっているのを見かけた。箱にはmade in CHINAとしっかり書いてある。あんなに感激して飲んでいたミントティーのお茶の葉も中国からのものだったらしい。西アフリカで売られている雑貨類も蚊取り線香も中国産がけっこうある。
 今回は「中国」をメインに書いているけど、実は中国には行ったことがない。パンダと同じでテレビでしか見たことがなく本物は知らない。行こうと思ったことは何度もある。現に私のパスポートには中国のビザがある。でも使っていない。何か縁がないというか…。台湾にも行くチャンスもこの間逃したばかり。中華系というのは私にとっては足を踏み入れたことのない未知の国ということになっている。未使用のビザはハンガリーで取った。館内でもみくちゃにされながら取得したのだ。バーゲンセールどころの騒ぎではない。生まれたばかりの赤ちゃんを抱いている女性もいた。中国に行く前から中国のパワーに圧倒された感じでクタクタになって宿へ帰った。旅行というのは妙なことはやたらと覚えているもので、この大使館に卓球台があった。卓球つながりで、ミャンマーに留学していた友達が中国人から借りたという部屋にも卓球台があったのをふと思い出した。さすが卓球が強い国だけのことはある。
 行ったことはないけど、中国というのは凄い国なんだろうなぁと思う。中国へ行った旅行者たちから聞く限り凄いと思う。ドアのないトイレとか豚も乗っている列車とか。でも実際行ったことがないのでいまいちピンとこないのだ。
 、会社に入社したときに中国人留学生も一緒に新入社員として入った。新入社員の挨拶で日本人は○○部署でこういう仕事をしたいと思いますなどと当たり前の挨拶を気を使いながら言った。しかし中国人は全員「将来は社長になります」と堂々と言ってのけたのだ。これって凄く中国っぽいと思うんだけど。これが、中国人って凄いと実感した最初の瞬間。こんあこともあった。古今東西のゲームをして、負けているのに、私は聞いていない、よく聞こえなかったなどと言って絶対に負けを認めない…。
 まだ見ぬ中国。4千年の歴史。この国には今のところ縁がない。縁がないのが縁?だったりして…。最近思う。中国というのは遠くから覗くのが一番いいのかもしれない。(笑)
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