【第1回】

ベトナム・ブーム
 こ何年かやたらベトナムがブームな気がする。ファッション雑誌も総力を挙げて特集を組んでいる。なんで?お洒落だから?雑貨がかわいいから?ごはんが美味しそうだから?東洋のパリとかプチパリとか言われているけど、もしホーチミン市が東洋のパリならフランスのパリはさぞかし強烈な街なんだろう。言っておくけどベトナムはそんなに甘く優しい国じゃない。ベトナム女性の気の強さと恐ろしさは半端じゃない。国民のほとんどがボッタクリだと思っていい。外国人からお金を多くとることは当たり前だと思っている。アオザイ姿にクラクラくる男性はバカ。これがベトナムの基本。
 そのベトナムブームの一つに生春巻きがある。だいたい料理研究家も何を考えているのだろう?あの生春巻きブームはいったい何なんだろう。本当に美味しいから食材として使っているのか一度聞いてみたい。何でもかんでも生春巻きで巻けばお洒落にそして創作的にみえるらしい。それよりも生春巻きを揚げた料理の方が美味しいと思うんだけど見た目がお洒落じゃないせいかブームにはなってない。食事でもベトナムの凄さに出会える。例えばサンドイッチを買かった時いつもより値段が高いのでそのことを言ったら中の具が減らされたり、毎日同じ店でライスに肉がのったものを頼むんだけど毎日肉が違う。初日がサイコロステーキでその後スライスになり最後は細かくしたものだった。材料がないからメニューが多少変わるなんてことは当たり前のことでそれを気にもとめず出してくるところがベトナムらしい。日本と逆で常連になると手を抜いたりケチったりしてくるのがベトナムの特徴。
 雑貨もやたら流行っているけど雑誌の写真で見るのと実際手にとって見るのとではかなり違う。最近はかなりレベルの高い製法らしいけど。ベトナム式のコーヒーセットを買っても日本じゃあまり使わないんだよ。アオザイも人気みたい。女学生が真っ白のアオザイの制服を着て自転車にのってる姿は男性ならたまらないかも。白いズボンにすると制服として使えるのでオフィスでも見かける。アオザイを着れば7割がた美しく見えるもの。しかし本当は気性が荒く激しい人が多い。でも男の人はわかんないんだろうな。女性同士の喧嘩は日本ではお目にかかれない取っ組み合いになり男性が止めに入ったら逆に叩かれたり突き飛ばされたりする。物売りの子供でもなぜか女の子の方が男の子よりも一枚上手。やっぱこの国は女性が支えているんだと改めて思う。

 にはHONDAのスーパーカブが走り回っている。老若男女がホンダに乗っている。が二年前に行ったときは、ホンダドリーム?Uじゃないとナンパしても相手にしてもらえないと言っていた。在ベトナムの友達によるとまず知り合ったら相手のバイクをチェックするのがお約束らしい。交差点に信号がついても必ず信号の変わり目で発進する人が何人かいてスムーズにいかない。いわゆる信号無視といもの。道を横断するにはコツがあってとにかく前を向いて進み続ける。バイクの方が避けてくれるので逆に立ち止まったりした方が危ない。バイクは本当なら2人乗りまでだけど最高5人乗っているのを見た。日曜日の夕方ともなれば家族で街の中をグルグル走りまわり涼んでいる。バイク以外の乗り物にシクロがある。あれがまたベトナムという街を上手く演出している気もする。現地の人でもお金の交渉には苦労するという。シクロに関していえば昔ドラマであった「ドク」のような香取慎吾みたいな人はいない。
 5年前はじめて行った時にはホーチミン市はプチパリではなかった。列車の中で女性がテーブルに足をかけ爪楊枝をくわえ、なかには警察と喧嘩をして車内を逃げ回っている女性がいて正直あきれた。とにかく並んで順番を待つということが出来ないらしく例えば空港のカウンターでもスーツ姿のビジネスマンが当然のごとく割って入ってくる。レストランでおつりをわざと間違える。この国の人がお金の計算間違いなどするはずがない。客が何も言わなかったらラッキーというわけだ。
 ここまで言ったらアンチベトナムみたいになるけどベトナムにはやはり魅力がある。旅行者をエネルギッシュにさせてくれる。あの街のパワーにはとりあえず圧倒される。空港から街へ出るときにみるバイクの数。そして女性が元気でよく働く。女性が元気だから街にパワーがある。買い物に行っても値段の交渉でエキサイトする。店の人に負けじと交渉し最後には大声で怒鳴っている。日本で知らない人に怒鳴るなんてことはあまりない。でもこういう人との関わりが面白いしきっと日本では見れない自分の姿を見るんだと思う。
 ベトナムには3回行っている。家にはアオザイが2着、ベトナムのコーヒーセット、イ草のバックに小物入れ。好きな言葉(モットー)は「終わったことにクヨクヨしない、考えても一円にもならない事には悩まない」これってベトナム人の考え方だ。もしかしたらとっくの昔にベトナムブームに染まっていたのかも。
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